自然豊かな諸塚村

今回、諸塚村のしいたけの館で諸塚村や林業についての事前指導をして、林業を営んでいる堀泰さんの作業現場に取材に伺いました。高千穂高校を出発し、1時間ほどでしいたけの館に到着しました。諸塚村は高千穂町と似ていて自然が豊かな場所でした。
諸塚村について
諸塚村は、総面積が187.56k㎡で、諸塚山を中心とする標高1,000m級の山々に囲まれ、地形は急崚で平地が乏しく、わずか1%にも満たない農耕地が山腹や谷間に点在しています。村土の95%が山林で農地は1%に満たないので、木材生産、椎茸、茶、和牛繁殖の複合経営が主流です。
堀さんが営む林業

堀さんは伐採する仕事以外にも植林する苗を育ているとのことで、その現場を拝見しました。杉の苗って山の斜面に生えてるものかと思ったらそうではなくて、コンテナ苗と呼ばれるものを育てるそう。堀さんは約30,000本もの苗を出荷するそうです。コンテナ苗の利点は年中植えることができ、効率が良いとのこと。木を伐採するのに使う機械は1日で動かせるようになったそうです。伐採は手前から行っていき、木の重心でどっち方向に倒すか決めます。枝の先と曲がった木はバイオマスに使います。
ペーパーポット育苗について

堀さんはスギの木の苗木を栽培するのに ペーパーポットというものを使っています。ペーパーポットとは、特殊加工された紙製の作物移植用集合鉢のことです。堀さんは約3万本の苗をこれを使って栽培しています。ペーパーポットを使い始めてから最初の1〜2年は、植えた苗がすべて枯れていたそうです。ですが、堀さんが黒いネットで遮光率を調節したり、1本1本枝をむしったりするなど様々な工夫をしたことによって、最近では得苗率が80%位になりました。初めてポット苗を見てみて、思っていた以上に沢山の数があったので管理が大変だろうなと思いました。
堀さんについて

堀さんは日向工業高校を卒業後、群馬県の大学に進み、地元である諸塚村の建設会社に勤めていました。それから林業の仕事を始めたそうです。堀さんが思う林業の面白さは、「自然との向き合いだから自分がやりたいようにやれること」だとおっしゃっていました。また、林業の大変なことは、雨の日が大変で雪の日はできないこと、大風が吹く日はできないなど、気候によって左右されることだそうです。
伐採現場見てみて

実際に伐採現場を見学しました。林業従事者の方が急斜面を登って、チェーンソーで木に切り込みを入れ、決められた方向に木を倒していました。重機やチェンソーはどれも重厚で、普段の私達の生活からはやはり危険が隣り合わせな印象を持ちましたが、安全第一という堀さんのお言葉もあった通り1つ1つ動作を確認されていたりとても丁寧な仕事をされていました。
取材を終えて

今回、私達が取材を通して感じたことは、自然と向き合って行う仕事はとても大変だということです。実際に木の伐採や枝払いを見て、リスクが高い仕事だなと思いました。林業をしている人はどんどん減ってきているので、堀さんの思いや林業の楽しさを沢山の人に知ってもらいたいです。
文:高千穂高校 大賀美海 坂本柑奈
取材時期:2024年12月